天を穿つ塔! 衰亡の廃都 天華園を往く

天華園(登別市)

――そこに行けば どんな夢も 叶うと言うよ
                 誰も皆 行きたがるが はるかな世界――


というわけで、今回の物件は登別市にある廃テーマパーク、ガンダーラ天華園です。

札幌市民の三大園といえば、

南光園
http://www.youtube.com/watch?v=9I-obVmVjAo

昌苑
http://www.youtube.com/watch?v=ed21Pb32q94

平和園
http://www.heiwaen.co.jp/

というのはもはや常識ですが(?)、北海道四大園というと、前述の三箇所に天華園を加えたものが当て嵌まると思われます。
果たして、天華園で我々切り込み隊を待ち受けるものは何か?
三大園って全部焼肉屋じゃねえか! というツッコミは50%OFFに免じて許してください。

さて、やって参りました天華園。
登別市内、新登別大橋のすぐ脇に恐ろしく目立つ中国様式の巨塔がそびえ立っており、非常に目立つ物件です。
警察の巡回を警戒し、大橋近くの公園に車を停めて探索に行きます。
フェンスを乗り越えて行動開始。
左手に塔と、道の奥に建物が見えてきました。
Wikipediaから抜粋した天華園の来歴を掲載します。

「登別4大テーマパークの一つとして1992年(平成4年)4月に開業した。約4万平方メートルの敷地に清朝の宮廷庭園を再現し、高さ約40メートルの五重の塔、本格中華料理などを売り物に、初年度は27万人の入場者数を記録した」
純中国風の建物。入場口のようですね。

「しかし、アトラクションやイベントに欠けたことから、リピーターが育たずオープンした1993年度(平成5年度)以降の来場者数は減少傾向に転ずる。」
駐車場は草がボーボー。

「開園から2年後の1995年(平成7年)には、入場者数も半減して経営悪化し、1998年度(平成10年度)からは週1回の定休日と冬期休園期間を設けるもこれも経営状態の改善は無く、オープンからわずか7年後の1999年(平成11年)10月31日で閉鎖。」
喫煙コーナー? それともバス停でしょうか。
幌が張ってあったような名残がありますが、今は骨組みしか残っていません。

「現在は廃墟となっている。跡地の再利用計画については、現在(2011年1月)もこれといった進展はない。」
わずか7年で滅び去った北海道の中国。
同じ道内異国型テーマパークのグリュック王国が18年持ち堪えたことを考えれば、驚異的なスピードで崩壊したと言えるでしょう。
ここも道外観光客を呼び込むには不利な土地柄だしなぁ……。
遥か遠くに見える塔が、悠久の歴史を物語って……いない。
浮いてるなぁ。北海道の景色に合わないよ、これは。
ここが正規の入り口のようですね。超ウェルカム状態。
両脇には狛犬がおり、朽ち果てた亡国をいまだに守護しております。
建物を正面から。
ざっと10年以上放置されているわけですが、結構状態はいいですね。道内では十指に入る大物廃墟ですが、ラクガキなどもないようで非常に見栄えのする建物です。
狛犬をアップで。
これまた状態がよろしい。
こういう遺物を見るとワクワクしてきますなぁ。
フェンスから入口付近はロータリーになっており、観光バスなどの大型車両が入りやすい構造になっています。
が、この団体客を当て込んだ形状がどれだけ功を奏したかというと……。
ともあれ、中に入ってみましょう。お邪魔します!
あ、ハイ、すいません。
……結構いいお値段しますなぁ。
この、毒々しい(?)赤い柱がなんとも言えず中国っぽいですね。
なんというか、人形劇三国志からの知識なんですが。
入場券売り場ですね。
この物件、実は廃墟になって早々に情報だけは掴んでいたのですが、遠いのと「警備が厳重」という虚実入り乱れた情報にすっかり惑わされてしまい、今の今まで探索に行くきっかけを掴めずにいました。
今回切り込みを断行したのは、ネタ切れのためです。遅きに失した感は否めませんが……。
天井近くには「天華園」の看板が。
天井の装飾も気合が入っており、関係者がどれだけの情熱とコダワリをもってこのテーマパークを作ったのかがうかがえます。
次のページでは、いよいよ園内へ踏み入ってみます。