侵略滝本別館! 〜消えた露天風呂と睨む鹿〜

滝本別館(登別市)

こんにちは、「廃墟の温泉を探訪する会」会長こと切り込み隊長です。(総会員数一名)
当切り込み隊は今まで数多くの温泉ホテル廃墟に切り込んできましたが、その大半が露天風呂が狭かったり、内風呂しかなかったりというガッカリスポットでありました。
営業中の温泉も枯渇した温泉も等しく好きな我々切り込み隊にとっては、由々しき事態であります。
ここらでひとつ、往時の湯量の豊富さを感じさせるような立派な大浴場の廃墟に行ってみたいと思うのは当然のなりゆき。
 
というわけで、今回は北海道でも有数の温泉観光地、登別市にある廃温泉ホテル、滝本別館まで行ってきました。

札幌から車を飛ばして、登別までやってきました。
しばらく温泉街をウロウロしていたのですが、ほどなくして温泉街からずいぶん離れた場所に廃墟を発見。
ここが今回のターゲット、滝本別館のようです。
建物の前は駐車場になっており、余裕で車を停めることができました。
一応ロープが張られていますが、跨いでお邪魔します。
建物にはガッチリと板が打ちつけられており、正面からのアプローチは不可能となっておりました。
いつものことです。
建物の上の方に「HOTEL TAKIMOTO BEKKAN」と書いてあります。
別館とはいえホテル。きっと内部はさぞかし広いことでしょう!
最低でも千代田パークホテルくらいの広さは期待したいところ。
正面から、道路に面した左サイドに回ってみました。
今までいろんなホテルを見て来ましたが、コンクリ打ちっぱなしのやたら無骨な外見です。
建設途中で放置された未成物件ならまだしも、利用されていて廃棄されたにしては色気がなさすぎる。
温泉観光ホテルというより牢獄みたいな。
変わって右サイド。
これでもかというほど板が打ちつけられており、ネコの入る隙もありません。
まぁ、往々にしてこういう見える場所が完璧にガードされている廃墟は、後ろに回ってみると思いっきりウェルカム状態だったりするワケですが。
私とはれが廃墟に気をとられている間、iPhoneを空にかざしている隊員ベロとWARLOCK。
 
私「なにやってんの」
WARLOCK「いや、星がキレイだなーと思って」
ベロ「空にかざすと、星座を教えてくれるアプリがあんのよ」
私「君ら、何しにきたか分かってる?」
WARLOCK「あれオリオン座じゃね?」
ベロ「俺、カシオペア座見つけたわ」
 
こいつら……。
すでに、はれの姿は見えず。
どうやら侵入口を探している模様。
私も一応探してみますが、どうせはれが見つけるだろうということでその辺を適当にブラブラしながら写真を撮影していきます。
一応、ぐるりと行けるところは行ってみました。
露天風呂は見つかりません。このホテルもガッカリ温泉ホテルなのか?
だから潰れたのか?
と思ったのですが、歩いていると別館の建物の右側に、地面がタイルになっている場所を発見しました。
壁があった痕跡やカラン、給湯設備の残骸などもあります。
 
ベロ「ここが露天風呂だったんじゃね?」
 
もしここが露天風呂のあった場所であるのなら、なぜ崩れ去ったのか。
いかにも風呂場の壁と言いたげな壁が、半ば崩れた状態で残っています。
やはりここが風呂場だったのか。
いきなり露天風呂(?)の変わり果てた姿を発見して、著しくモチベーションの下がる私。
ホテルの横は細かい段差があり、小さな石段があったり凹凸があったりで危険な構造になっていました。
今はただの穴なのですが、仮にここにお湯が張ってあったとするなら、確かに露天風呂のように見えるかもしれません。
ホテルは三階建てのようです。結構奥行きがあるように見えますね。
特に心霊の噂は聞きませんが、こういう薄気味悪いシチュエーションだと窓から誰か覗いてないかな? と思うのが人情というモノです。
ハハハ、恥ずかしがってないで出ておいでよ! 3秒でパン買ってこい!
正面玄関は全力で訪問者を拒んでいた滝本別館ですが、ちょいと裏に回ってみるとご覧の通り。
ユルユルであります。もちろん、我々は一切破壊活動はしておりません。
では、お邪魔してみましょう。