天使の降臨! ルネッサンスカニ御殿

オホーツクマリンパレス(網走市)
情報提供:リリィ嬢さん

今回のターゲットは、網走市にあるレストラン兼土産物屋の廃墟、オホーツクマリンパレスです。
北海道の食べ物と言えば、ジャガイモやシャケ、ジンギスカンなど色々ありますが、やっぱりカニを外すことはできません。
中でもオホーツク海に近い網走市ではケガニの他タラバガニ、アブラガ二、花咲ガニ、イバラガニ等といった多くのカニを水揚げし、名物となっています。
当然、名物となればそれを売る店舗というのも多くなる訳でして。
そうなれば他社との競合に敗れ去り、倒産して廃墟と化す店も出てくるというのが、非情な世の常なのであります。
オホーツクマリンパレスもまた、現在は顧みられることもなく、海を臨む国道244号線沿いにひっそりと佇んでおりました。

やってきました、オホーツクマリンパレス。
「天使の像が目立つ」という情報を頂いていたもので、割とスムーズに発見。
観光バスなど大型車両用なのか駐車場は広々としており、その入口に巨大な天使像がそびえ立っています。
大いに目立つ天使像。
海産物の土産物屋に、どうして天使像があるのかサッパリわかりません。
あとこの、なんかカタパルトから射出される直前みたいな前のめりのポーズもそこはかとなく謎であります。
かつては、幸運の天使として店に客を導いていたのでしょう。
しかしながら、過酷な生存競争の前にはゴッドのご加護も通用しなかったようであります。
なかなか、夜中に見るとキツそうなもんがありますなぁ……。
建物の全景です。
パレスというだけあってお城や宮殿をモチーフにしたデザインをしています。
二階建てのように見えますが、実は三階建て。
一部分だけ切り取ってみるとラブホテルのようにも見えます。
ラブホテルって、なんで城みたいな形状が多いんだろう。
入口に近づいてみます。
もう、この段階で扉開きっぱなしのウェルカム状態なのがわかります。
たいていの場合、こういった廃墟の正面入口はガッチリと目張りがされており、我々は裏から……というパターンのため、こうして楽々入れるというのは非常にありがたい。
立派な建物だなぁ。
廃墟歴何年くらいか分かりませんが、見た感じとても状態がよくキレイです。
海沿いの廃墟は潮風をモロに食らうんで、朽ちるのも早いかと思ったりするのですが。
入口です。
オホーツク海名物、一昔前に一世を風靡した流氷の天使クリオネの絵が。
店内でクリオネを展示していたのでしょう。私も以前別の場所で見たことがありますが、本当に小さいんですよね。
ドキドキしながら見てみたら、なに? こんな小さいの? みたいな。
体長1メートルくらいあったらよかったんですが。
さて、中に入ってみました。
チラッと見てみたところ、内部は一階が土産物屋、二階と三階がレストランということになっているようです。
例によって中はグチャグチャのシッチャカメッチャカ。廃業当時の混乱が手に取るように伝わってきます。
新巻鮭の垂れ幕。
かつては、大変活気のある場所だったに違いありません。
発泡スチロールの空き箱がやたら転がっている辺りがなんとも海産物屋、という感じですね。
土産物のバリエーションは多岐に渡っていたようです。
余談ですが、まだ大学生のころ私と参謀は「うまい魚が食いたい」というジジ臭い目的で札幌中央郵便局で年末バイトをし、給料日にススキノのちょっとお高めのお店へ繰り出したことがあります。
そこで日頃食べたこともない鯛の尾頭付きやクジラ、カニなどを頂いたのですが、コースメニューの中にカニミソがありまして、甲羅の中にたっぷりミソの詰まったカニのお皿を前に、日頃の貧乏舌が災いした我々はその価値を見出すことができず、お互い譲り合った結果食べずに残す、という暴挙をやらかしたりも致しました。
いけすです。
かつてはここに唸るほどカニがひしめき合っていたのでしょう。今は一匹もおりません。いたらいたで怖いですが。
私は水の生き物が好きなので、いけすの中のカニやらホタテやらをじっと覗き込んでるだけでも幸せです。
網走市の道の駅、流氷街道網走でもやっていました。商売の邪魔してすいません。
いけすの中で買い物カゴがドンブラコッコしています。
誰が放り投げたのやら。