ホッキの祟り ジョイランド樽前

ジョイランド樽前(苫小牧市)

ジョイランド樽前。かつて、苫小牧に存在したレジャー施設です。
経営悪化によって夜逃げ同然に施設が閉鎖された際、取り残されて餓死した動物たちの怨念が今も渦巻いているという噂の土地であります。
さらに原因不明の失火によって施設が焼亡。現在はほんの一部だけが往時の面影を残しているという有様。
そんな場所に、今回は切り込み隊の参謀K2、突撃兵はれ、准尉ベロの三人が切り込んできました。
私(ハヤテ)は今回お留守番です。

私「俺ちょっと行けないんで、行って来ておくれでないか」
K2「俺の記憶が確かなら、そこはもう無いはずでは?」

私はちょっと仕事の都合で行けなかった為、他の隊員にお願いすることに。
「解体撤去された」という噂は私も聞いてはいたのですが、本当のサラ地になっているワケではない! と依頼を強行。

私「そこをなんとか……」
K2「いいよ。また連絡するので、吉報を待つべし!」

さすがは参謀。頼りになりすぎる。
で、早速発見したようです。
有名な「シロクマのオブジェ」ですね。
私は参謀たちに「シロクマのオブジェだけは探してきてくれ」と依頼していたので、はやばやと目的は達成されたことになります。
真夏(8月)ということもあり、周囲は草ボーボーで探索は困難を極めた模様。
アオリ気味に。なかなか迫力がありますな。
かつてはこのシロクマが、多くの観光客を迎え入れていたのでしょう。
しかし、火災の際にどうしてこのオブジェだけが手付かずで取り残されたのか?
台座ですね。
ロゴマークと「○海道野生動物公園」というプレートが嵌っています。
それにしても陰毛を書いたヤツは誰だ。
さて、周囲を見渡してみると、これが綺麗サッパリなにもありません。
「なにかがあった」という痕跡はあるのですが……。雄別炭鉱を思い出すロケーションです。
しかしながら、緑が深い。このジョイランド樽前は1984年開園とのことですが、どれほどの年間来場者が望めたのでしょうか?
既に残存しているのは床しかないわけですが、そこもところどころが崩落しており、大変危険に見えます。
風雨に晒され続けているので、老朽化も激しいことでしょう。
その前に、もう何年かすれば完全に緑の中へ埋まってしまうのでしょうが。
はれ「ノイチゴがすごく生ってた。ここらへんの動物も食べに来てるんじゃないかと思う」

ここらへんの動物というと、キツネやタヌキでしょうか。
まあ、なんだ、クマに遭わなくてよかったな!
長針も短針も折れてしまった時計が、ぼんやり立ち尽くしています。
なんとなくポップなデザインなのが、また哀愁を漂わせているかのようであります。
笑えるくらい何もない。

私「行ってみてどうだった? なにかあった?」
K2「残念ながら……。何も起きないし、かなり朽ちた小さな廃屋だけであまり感想らしいものは……」
私「そうか……」
K2「周辺にはコテージの廃屋が点在していたけど、恐らく隣接するゴルフ場の所有かと思う」

うーむ。
私「行ってみてどうだった? なにかあった?」
はれ「ほとんど公園の廃墟にしか見えない。草も生い茂ってたから奥に何かあっても見えない状態だった」

時期がマズかったのか? 春か秋に行かせるべきだったか。
数少ない廃墟の残骸を調査するベロ。
何箇所か、こういった中に入れる場所が残っていた模様。かえすがえすも火災が残念でなりません。
しかし、なんだってこういう場所では原因不明の失火が相次ぐのか? ホテルニュージャパンといい……。
切り込み予定日は前日まで天候が怪しく、雨が降っていたそうです。

私「天気悪いなら、他のスポットに行ってくれてもいいよ?」
K2「いや、苫小牧行くよ」
私「そう?」
K2「はれが、苫小牧のホッキめし食いたいって言ってたから」

……そっちかよ!
画像をリサイズしてしまったので読めませんが、団体明細、オーダー伝票、出庫伝票といった帳面が残っています。
ほとんど外気に接しているといっていい廃墟に、まだこんな閲覧に堪える遺物が残っているというのは驚きです。
ガラクタの中を舞うオーブ。
どこにでも現れる彼らですが、ここのオーブは激しい飢えの中で死んだ動物たちのものなのでしょうか?
くそっ。私も行きたかった……!
北海道野生動物公園内ののりもの券と、園内で販売していたのであろう山菜弁当の包装紙です。
「苫小牧温泉 ジョイランド樽前」とあるように、動物園だけではなく遊園地や温泉施設をも備える一大レジャーランドだったのでしょう。
しかし、保存状態(?)がいい。まったく朽ちておらず、今でも使えるくらいです。
建物などというマトモなものはなく、壁が点在するのみのジョイランド。
話によると、まだサル山や屋外用のオリが残っているということだったのだが……。撤去されたのか?
それとも、既にこの深い緑の中に埋もれてしまったのか。

私「本当に何も起こらなかった?」
はれ「そういえば、ひとつだけあるといえばあった」
私「ほう」
はれ「俺と、参謀と、ベロでホッキめしを食いにいったんだけどさ」
私「? ……うん」
はれ「14時くらいに行って、食堂のオバちゃんにホッキ丼三人前って頼んだら、
   「もう材料ない」って言われて、物凄く少ない量しか食べられなくて泣いた」
……そっちかよ!(ワンパターンなツッコミ)