没落貴族の館! 落日の廃ホテルエンペラー&ローヤル

ラブホテル エンペラー&ローヤル(苫小牧市)

苫小牧市、「アバラ骨の川の沼」という何気に恐ろしい意味を持つウトナイ湖の近くに、複数のラブホテル廃墟があるという……。
そんな情報を頼りにして、我々切り込み隊は高速を使い札幌から苫小牧へ。
王侯御用達っぽいネーミングのホテルですが、果たして何が待ち受けているのか?
心霊のウワサはないので、今回は純然たる廃屋探訪であります。

ウトナイ湖道の駅の近くをウロウロし、脇道を片っ端から当たってみること約30分。
鬱蒼と茂った林の中に、ホテルの廃墟を見つけることができました。
ほとんど緑の中に埋もれてしまっているので、国道から発見するのは至難の業です。
「大永 ホテルエンペラー」
間違いないですね。
かつては電飾によって煌びやかに輝いていたに違いない皇帝も、もはや没落し凋落の一途を辿っております。
入口を示す行灯もすっかり埋もれかかっております。それにつけても、廃墟にはびこる草の猛々しさよ。
ゲートには一応ロープが張ってありますが、放置気味っぽいので跨いでお邪魔します。
ホテルはこのまま車ごと入場していくタイプですね。
狭いので注意が必要です。草が生い茂っていて現状車での乗り入れは難しかったので、我々は門の前に車を停めて歩いていきます。
民家が近い。
木の枝の中からニョッキリと洋風の城塞チックな意匠が覗いています。
さすが皇帝だ。
入って行きましょう。
規模としてはスタンダードなサイズですね。エンペラーという名前の壮大さが、逆にチープな感じを際立たせているというこの裏目パターン。
大好きです。
布に描かれた絵が飾られています。
これは露骨だなぁ。イヤでもここがなにをする場所なのかということを認識させられます。
ここを訪れたカップルも入場時にこの絵を見ることによって、これからなにをするべきか再確認していたのでしょう。
「よぉーし! セッ(略)するぞー!」みたいなね。(最低だ。)
奥(画像で言うと背中側)に進んでいきます。
いきなりインパクトのある歓迎を受けたので、先に何があるか俄然楽しみになってきました。
中庭へやってきました。
例によって隊員ベロ、はれ、WARLOCKらが先行し、隊長はドベ(北海道弁で言うところのゲレッパ)であります。
建物の奥はL字型になっており、両翼が客室となっています。
ガレージがありますが、どうやらここも車をガレージに入れて直接二階の客室へ向かう、という構造のようです。
建物はなかなかに老朽化が進行しているようですな。
壁の一部はご覧のように葉っぱに覆われていました。
これはこれで非常に風情がありますね。
ガレージのいくつかには、部屋名を表記したプレートが貼られていました。
ここは「特別室エンペラーの間」。このホテルの名を関するからには、きっと一番高級な部屋だったのでしょう。
他にも「男爵の間」「プリンスの間」「子爵の間」などがありました。
帝国っぽいですね。よくワカりませんが。
正規の入口は、当然のように施錠してあって入れません。
ハコモノ(廃墟)はまず、入れるか入れないかが要であります。いくら外観が素敵でも、入れなければ意味がない。
さて、ここはどうでしょう?

私「……はれは?」
ベロ「もう中に入った」

……ああ、そう。
はれはこの扉から中に入った模様です。
廃墟の入口を発見する隊員はれの嗅覚の鋭さには、毎度のことながら驚嘆すべきものがあります。
私も追ってみましょう。
入ってみました。
中も荒れ果ててはいますが、外見から連想したほどではなかったです。
ただ、思わぬところが腐っていたりといった可能性も否定はできないので、注意深く進んでいきます。