君は小宇宙を感じたことがあるか? ラブホテルコスモ その二


客室じゃないはずの部屋ですが、なぜか天井が鏡張り。
鏡張りの天井ってのは、昔のラブホテルに多いです。
あと、トイレがガラス張りっていうホテルもありましたな。ゆっくり用も足せないっつうの!
一旦外に出て、ガレージから客室の中へと入って行きます。
交通量の多い場所だし、廃墟になってなお目立っているくらいなので、営業当時はさぞかし人目についたのではないかと思われるのですが、なんで潰れちゃったんだろう?
近くに丸美ヶ丘温泉があるので、ひとっ風呂浴びるついでにお金のないカップルが泊まる、というような使い方をされていてもおかしくないと思うんですが。
何か他に欠陥があったのかしら。
では、階段をのぼって上に行ってみましょう。
こういう構造のホテルはこうして階段をのぼっている時が一番楽しいですね。
どういう内装の客室かドキドキします。
内装は良くも悪くも普通。
ベッド脇の鏡が古めかしさを演出していますね。
ベッドの上には汚れたシャツにジーンズ、角瓶。
ゴミ箱にはジュースの紙パック。
……誰かが住んでいた気配がするな……。
天井の照明は歪んでいます。
落ちてこないうちに撤収しましょう。物凄く黴臭く、空気が澱んでおり長時間の探索はできません。
まあ、それ以前に間取りが狭くて長々見るべきものもないんですが。
普通の棟は良くも悪くも普通だったので、さっさと切り上げます。
メインは隣のロケット的形状のホテル棟ですから。
移動の最中ガレージをチラリと見ましたが、ここぞとばかりに調度品のゴミが押し込められています。
で、これが問題のロケット型ホテル。
なんというか、ガレージの上に円柱状の部屋が乗っかっている、という状態です。これ振動来ても大丈夫なのかな?
これはまさに小宇宙。
ロケットが道の脇にズラリと並んでいる光景は圧巻の一言であります。
所構わずバシバシ撮影していると、このように謎のモヤが。
当然息でも、タバコの煙でもありません。
霊か? 出るのが遅いよ! あともっと人の形を取れ。
普通構造の棟は階段が建物の中にありましたが、ロケット型棟のほうは屋外に設置されています。
そして再びモヤ。
もはやモヤなど恐くもなんともないっていうね。
むしろ先行しているはれの首が生首のようで恐ろしい。
ロケットに搭乗してみました。
構造が円柱型なので、内部も丸いです。これは変わってるなぁ。
でも、その突飛なデザインのお陰でとても狭い! 閉塞感はそのへんのカラオケボックスの小部屋以上です。
これじゃチェックインしても落ち着けませんね。まあ、落ち着くのが目的のホテルじゃないのでそれでもイイってことかもワカりませんが……。
前の写真でベッドの上に垂れ下がっていた緞帳のようなモノはカーテンなどではなく、天井の壁紙が剥がれて垂れ下がったものです。
ベッドの頭上に丸窓がついていますが、なにぶん小さすぎて明り取りの役目さえ果たしていません。
通気も悪い。物凄いカビ臭さです。
壁には注意書きが。
……あれ? さっきのサービス券には「宿泊5000円 休憩3000円」って書いてあったはずなのに……。こっちのパネルでは「宿泊4500円 休憩2500円」になってるぞ。
潰れる直前に窮余の一策として値下げを断行していたようですね。
まあでも、500円程度じゃどうにもならんわな。安いけど。
エアシューター。
どこででもいいから、現役稼動しているその勇姿をもう一度拝みたい。
階段はよくある非常階段のような感じですが、非常に脆くなっています。
撤収撤収!
この界隈では有名なホテル廃墟らしく、トタンの壁にはラクガキがビッシリ。
いつも思うんですが、こういうラクガキをする場合、家で事前に「今日は廃墟に行ってラクガキしよう!」と思い立ち、スプレーやペンキ、マジックなどを用意した上で行動するんでしょうか?
すごい情熱。面倒くさがりの私にはとてもそんなマネはできませんわい。

和洋の城郭やアミューズメントパーク系、海賊調、エジプト風、クリスマスがコンセプトなど、奇抜なデザインが多いラブホテル業界ですが、このコスモもそういったキワモノ路線で死中に活を見出そうとしていたようです。
その結果はご覧の通り惨敗だったワケですが……。
ロケットをモチーフとした宇宙属性のホテルを是とするには、我々地球人類の精神構造はまだまだ未熟ということでしょうか。スターウォーズ的な意味で。
あ、でもスタートレック風のホテル、とかあったら利用してみたいですね。内装はエンタープライズのブリッジみたいになってたりして。他にもクリンゴンやらボーグなんかの宇宙船を模した部屋もあったり。
軽食のメニューにはブラッドワインなどがあります。支払いはもちろんラチナム。
注文したものはレプリケーター風エアシューターで運ばれてきます。うは! これビジネスチャンスじゃないの?(あほ)